庭の手入れをシルバー人材センターに依頼する場合|依頼の流れと、造園業者との使い分け
庭木の剪定や草取りの依頼先として、地域のシルバー人材センターを検討する方もいます。センターは、造園業者とは仕組みが異なり、引き受ける仕事の範囲や依頼の方法にも特徴があります。 本ページでは、全国シルバー人材センター事業協会の公表情報をもとに、センターの仕組み、依頼の流れと支払い、引き受けられない仕事、造園業者との使い分けの考え方、問い合わせの際に確認することを整理します。
シルバー人材センターの仕組み
法律にもとづいて事業を行う公益法人です
全国シルバー人材センター事業協会によると、シルバー人材センターは「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」にもとづいて事業を行う、都道府県知事の指定を受けた公益法人です。原則として市(区)町村単位に置かれており、それぞれが独立した運営をしています。
高年齢者の会員が仕事を行います
同協会の入会案内では、入会の条件の一つとして、原則60歳以上の健康で働く意欲のある方としています。センターは、仕事を請負または委任の契約で受注し、会員の中から適任者を選んで仕事を行います。
臨時的かつ短期的な仕事を提供する仕組みです
同協会は、センターが提供する仕事を「臨時的かつ短期的又はその他の軽易な業務」と説明しています。また、会員は臨時的かつ短期的な就業を条件としているため、一人の会員が長期にわたって就業することはしていないとしています。
シルバー人材センターは、造園業者とは異なる目的と仕組みで運営されています。依頼の前に、引き受けられる仕事の範囲と依頼の方法を確認しておきます。
依頼の流れと支払い
- 01
自宅の所在地のセンターに申し込みます
同協会の発注者向けの案内では、仕事を依頼したい市区町村のシルバー人材センターに申し込むこととしています。また、基本的には自宅の所在地のセンターに依頼するよう案内しています。各センターの連絡先は、同協会のサイトで検索できます。
- 02
作業の内容と日程を相談します
どのような作業を依頼したいか、庭の広さや木の高さ、希望する時期を伝えます。対応できる作業と、料金の決まり方は、センターごとに異なります。
- 03
会員が作業を行います
センターが会員の中から適任者を選びます。同協会の案内では、特定の会員を指定して仕事を依頼することは原則としてできないとしています。
- 04
作業の完了後に支払います
同協会の案内では、仕事の完了後に請求書が送られ、指定の期限までに指定の口座へ振り込む流れとしています。支払いの方法の詳細は、依頼するセンターに確認します。
引き受けられない仕事と、依頼の前提
危険・有害な作業は引き受けていません
同協会の発注者向けの案内では、高齢者の就業であるため、危険・有害な作業を内容とする仕事は引き受けていないとしています。庭の手入れでは、高所の剪定や大きな木の伐採などが、どこまで対応できるかの確認が必要な作業になります。具体的な範囲はセンターごとに異なるため、依頼の前に確認します。
依頼者が直接指示する形の仕事は、別の制度になります
同協会は、仕事は基本的に請負または委任による就業であり、発注者の指揮命令の下で就業する仕事は、労働者派遣事業や職業紹介事業を利用するよう案内しています。作業の内容を事前に決めて依頼する形が前提になります。
継続して依頼することはできます
同協会のよくある質問では、継続して仕事を依頼できるかという問いに対して、できると回答しています。毎年の剪定や草刈りを依頼したい場合は、センターに相談します。
高所の作業で起きている事故と、自分で行わない作業の判断基準は庭作業の事故を防ぐで解説しています。
造園業者との使い分けの考え方
シルバー人材センターと造園業者は、どちらかが優れているというものではなく、依頼したい作業によって適した依頼先が変わります。作業の内容から、依頼先を選びます。
シルバー人材センターが選択肢になりやすい作業
低い木の剪定、草取りや草刈り、落ち葉の掃除など、高所の作業や重機を伴わない、比較的軽い庭の手入れは、センターに相談しやすい作業です。対応の可否は、センターと作業の内容によって異なります。
造園業者に依頼したほうがよい作業
脚立や高所作業車が必要な高い木の剪定、大きな木の伐採や抜根、電線や道路に近い木の作業、庭の造成や植栽の工事、松など特有の技術が必要な木の手入れは、造園業者への依頼が適しています。
仕上がりの指定と、担当者の継続性
特定の会員を指定して依頼することは原則としてできないため、毎回同じ担当者に依頼したい場合や、樹形の仕上がりを細かく指定したい場合は、造園業者のほうが調整しやすいことがあります。
費用と日程
費用の決まり方と日程の取りやすさは、センターと業者のいずれも、地域や時期によって異なります。同じ作業について、両方に問い合わせて比較する方法もあります。
造園業者の選び方は造園・庭師業者ランキング、業者の資格と許可の確認方法は資格と許可の確認方法、複数の作業を1社にまとめるか分けるかは複数の作業を1社にまとめて依頼するか分けて依頼するかで解説しています。
問い合わせの際に確認すること
- -
依頼したい作業(剪定・草刈り・草取り・落ち葉の掃除など)に対応しているか。
- -
木の高さや、脚立の使用について、対応できる範囲に制限があるか。
- -
料金の決まり方(作業時間・人数・面積など)と、見積もりを事前に受けられるか。
- -
剪定した枝や刈った草の処分を、依頼に含められるか。含められない場合は、自分で処分する方法を確認します。
- -
作業中の事故や、建物・車などへの損害が生じた場合の扱い。
- -
希望する時期に依頼できるか。依頼が集中する時期は、日程の調整に時間がかかることがあります。
剪定した枝や刈った草の処分方法は剪定枝・刈った草の処分方法、草刈りの依頼で伝える内容は庭・空き地の草刈り、家族が代わりに手配する場合の手順は所有者以外の家族が手配する場合の手順で解説しています。
よくある質問
Q. シルバー人材センターには、どのように依頼すればよいですか。
A. 全国シルバー人材センター事業協会の案内では、仕事を依頼したい市区町村のシルバー人材センターに申し込むこととしています。基本的には、自宅の所在地のセンターに依頼します。各センターの連絡先は、同協会のサイトで検索できます。
Q. 評判のよい会員を指名して依頼できますか。
A. 同協会のよくある質問では、特定の会員を指定して仕事を依頼することは原則としてできないと回答しています。毎回同じ担当者に依頼したい場合は、その旨をセンターに相談するか、造園業者への依頼を検討してください。
Q. 高い木の剪定も依頼できますか。
A. 同協会は、高齢者の就業であるため、危険・有害な作業を内容とする仕事は引き受けていないとしています。高い木の剪定がどこまで対応できるかは、センターごとに異なります。依頼したい木の高さを伝えて確認してください。対応できない場合は、造園業者に依頼します。
Q. 支払いはいつ、どのように行いますか。
A. 同協会の案内では、仕事の完了後に請求書が送られ、指定の期限までに指定の口座へ振り込む流れとしています。支払いの方法の詳細は、依頼するセンターに確認してください。
Q. シルバー人材センターと造園業者は、どちらがよいのでしょうか。
A. 依頼したい作業によって異なります。低い木の剪定や草取りなど、比較的軽い手入れは、センターに相談しやすい作業です。高い木の剪定、伐採や抜根、植栽の工事、松など特有の技術が必要な手入れは、造園業者への依頼が適しています。同じ作業について両方に問い合わせて、対応の範囲と費用を比較する方法もあります。
本ページで参照した資料
本文の制度・団体に関する記述は、以下の公式ページの記載にもとづいています(2026年10月17日確認)。最新の内容は、各機関のページにてご確認ください。
公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会
「シルバー人材センターとは」公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会
「お仕事の発注にあたって/お仕事を発注したい方Q&A」公益社団法人全国シルバー人材センター事業協会
「入会を希望される方は」e-Gov法令検索
「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」
関連ページ
高い木の剪定や伐採、植栽の工事は、造園業者への依頼が適しています。作業の内容を伝えて、対応の範囲と費用を確認することをおすすめします。
掲載サービスを比較する本ページにはPR(広告)を含む場合があります。掲載情報は2026年10月17日時点のものです。