大きくなりすぎた庭木を小さくする|高さを下げる剪定の考え方と、数年をかけて行う理由
屋根に届くほど伸びた木や、隣家にはみ出すようになった木を、一度の剪定で小さくしたいという相談は少なくありません。 ただし、一度に多くの枝を切ると、木が弱ったり、切った場所から勢いよく枝が伸びたりして、かえって手入れが増えることがあります。 本ページでは、高さを下げる前に確認すること、数年をかけて小さくする考え方、切る位置による違い、剪定以外の選択肢、業者に依頼する際の伝え方を整理します。
一度に小さくすると、かえって手入れが増えることがあります
木は、葉で光合成を行い、成長に必要な養分を作っています。一度に多くの枝と葉を切ると、養分を作る力が落ち、木が弱ることがあります。 また、木は失った枝葉を取り戻そうとして、切った場所の近くから勢いよく多くの枝を出すことがあります。
このような枝は上へ伸びやすく、数年で元の高さに戻ることもあります。小さくするつもりで強く切った結果、翌年以降に伸びた枝の整理が必要になり、手入れの回数と費用が増えるという流れになります。
高さを下げる剪定は、どこまで切るかよりも、どの順序で何年かけて小さくするかを計画することが重要です。
高さを下げる前に確認すること
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どこまで小さくしたいのか
屋根や電線に届かない高さにしたいのか、脚立なしで手入れできる高さにしたいのか、隣家への影響をなくしたいのかによって、目標とする高さと幅が変わります。目標を先に決めると、何年かけて、どの順序で小さくするかを計画できます。
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樹種が強い剪定に耐えられるか
樹種によって、強く切った後に新しい枝が出やすいもの、出にくいものがあります。強く切ると枯れ込みやすい樹種もあるため、樹種を確認してから方法を決めます。樹種が分からない場合は、葉と幹の写真を業者に見せて確認します。
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木の健康状態
すでに弱っている木を強く切ると、さらに弱ることがあります。葉の色が薄い、枯れた枝が多い、幹に傷や空洞があるといった場合は、剪定の前に木の状態を確認します。
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作業の足場と、周囲の状況
高い木の作業では、脚立や高所作業車、ロープを使った作業が必要になることがあります。建物や電線、道路が近い場合は、切った枝を安全に下ろす方法も必要です。作業の方法によって、費用が大きく変わります。
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剪定の適期
樹種によって、強い剪定に適した時期が異なります。適期を外して強く切ると、木が弱ったり、翌年の花や実が減ったりします。
樹種ごとの剪定の時期は庭木の剪定費用と適した時期、木の状態の見分け方は庭木の害虫と病気で解説しています。
数年をかけて小さくする考え方
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一年目:上部の太い枝を整理します
高さを下げたい部分の太い枝を、付け根や分かれ目で切り、上部の枝の量を減らします。一度に切る量を抑え、木に葉を残して、光合成ができる状態を保ちます。
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二年目以降:出てきた枝を選び、新しい樹形を作ります
切った場所の近くから出てきた枝の中から、残す枝を選び、それ以外を整理します。新しく出た枝をすべて残すと、枝が混み合い、元の高さに戻ろうとします。
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目標の大きさに近づいたら、毎年の剪定で維持します
目標の大きさに達した後は、毎年の剪定で、伸びた分を整える手入れに切り替えます。小さくした後に手入れを休むと、再び大きくなります。
継続して依頼する形態の選び方は年間契約とスポット依頼の選び方で解説しています。
切る位置で、その後の伸び方が変わります
枝の途中で切ると、そこから多くの枝が出ます
枝の途中で切ると、切り口の近くから勢いよく多くの枝が出ることがあります。これらの枝は上へ伸びやすく、数年で元の高さに戻ることもあります。
分かれ目で切ると、樹形が整いやすくなります
太い枝を、より細い枝との分かれ目で切ると、残した枝が伸びる方向が決まり、樹形を整えやすくなります。高さを下げる剪定では、どの分かれ目で切るかが重要になります。
幹の先端を止める場合は、樹種と時期を確認します
幹の先端を切って高さを止める方法があります。樹種によっては、切った場所から複数の枝が立ち上がり、手入れの手間が増えることがあります。樹種と時期を確認したうえで、業者と相談して判断します。
太い枝の切り口は、腐朽の入口になることがあります
太い枝を切ると、切り口がふさがるまでに時間がかかり、その間に腐朽が入ることがあります。太い枝を一度に多く切るほど、木の負担が大きくなります。
剪定以外の選択肢
伐採して、別の木に植え替える
小さくし続ける手入れの手間と費用が大きい場合は、伐採して、成長後の大きさが庭に合う木に植え替える選択肢があります。伐採の費用と、その後の切り株の扱いも合わせて検討します。
移植する
広い場所に移すことで、大きさを抑えずに残せる場合があります。木が大きいほど移植は難しく、費用もかかるため、移植できるかどうかを先に確認します。
木の役割を見直す
目隠しや日よけの役割がある木を小さくすると、その役割が失われることがあります。小さくした後の庭の状態も考えて判断します。
伐採の費用と業者の選び方は庭木の伐採費用相場と業者の選び方、伐採後の切り株の扱いは伐採した木の切り株、移植の判断は庭木の移植・植え替えで解説しています。
業者に依頼する際の伝え方
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目標とする高さと、その理由を伝えます
屋根に届かないようにしたい、隣家にはみ出さないようにしたいなど、小さくしたい理由を伝えると、業者が方法を提案しやすくなります。
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一度で行うか、数年に分けるかを相談します
業者によって、提案される方法が異なることがあります。一度で大きく切る提案を受けた場合は、木への影響と、翌年以降に必要な手入れを確認します。
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翌年以降の手入れの見通しを確認します
数年に分けて小さくする場合は、各年に何を行うか、費用の見通しはどうかを確認しておきます。継続して依頼する場合の形態も合わせて検討します。
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見積書の作業内容を確認します
高所作業車の使用、切った枝の処分、道路の使用に関する手続きなど、作業の内容と費用が分けて記載されているかを確認します。
隣家にはみ出した枝の扱いは隣家にはみ出した庭木の枝と根、見積書の確認方法は見積書の読み方と書面の確認で解説しています。
よくある質問
Q. 大きくなりすぎた木を、一度の剪定で小さくすることはできますか。
A. 樹種や木の状態によっては可能な場合もありますが、一度に多くの枝を切ると、木が弱ったり、切った場所から勢いよく枝が伸びて、かえって手入れが増えたりすることがあります。多くの場合、数年をかけて段階的に小さくするほうが、木への負担を抑えられます。業者と相談し、樹種と状態に合った方法を決めてください。
Q. 高さを下げた後、また元の高さに戻ってしまいました。なぜでしょうか。
A. 枝の途中で切ると、切り口の近くから勢いよく多くの枝が出て、上へ伸びることがあります。また、小さくした後に毎年の剪定を続けないと、再び大きくなります。分かれ目で切ること、出てきた枝を選んで残すこと、毎年の剪定で維持することが、元の高さに戻さないための考え方です。
Q. 小さくするための剪定は、いつ行えばよいですか。
A. 樹種によって、強い剪定に適した時期が異なります。落葉樹は葉を落としている時期、常緑樹は寒さが和らいでからの時期が一般的とされますが、花や実を付ける木は、花芽の付く時期も考慮する必要があります。樹種を伝えて業者に確認してください。
Q. 小さくするよりも、伐採したほうがよいのでしょうか。
A. 小さくし続ける手入れの手間と費用、木の役割、庭の今後の使い方によって判断が分かれます。伐採して、成長後の大きさが庭に合う木に植え替える選択肢もあります。伐採と植え替えの費用、小さくし続ける場合の毎年の費用を比べて検討してください。
Q. 果樹を小さくしたい場合も、同じ考え方でよいですか。
A. 基本の考え方は同じですが、果樹は花芽の付く位置によって剪定の適期が異なり、切り方によっては翌年の実が減ります。果樹の剪定と、屋根に届くほど成長した果樹の扱いは、庭の果樹の手入れのページで解説しています。
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