樹木医に相談する場面|大切な庭木・古木の診断を依頼する前に確認すること
家族の記念樹や長い年月を経た木など、残したい庭木の状態が気になる場合は、樹木医に診断を依頼する方法があります。 本ページでは、一般財団法人日本緑化センターと一般社団法人日本樹木医会の公表情報をもとに、樹木医の資格の仕組み、相談を検討する場面、相談の窓口、依頼の前に準備すること、造園業者との役割の違いを整理します。
樹木医とは
日本緑化センターが認定する資格です
一般財団法人日本緑化センターは、樹勢回復と樹木の保護管理に関わる専門家を養成する樹木医資格認定事業を、平成3年度から実施しています。樹木医となるには、同センターが実施する樹木医資格審査に合格し、樹木医として登録されることが必要です。
樹木の診断・治療などを行う専門家です
同センターは樹木医を、樹木の調査・研究、診断・治療、公園緑地の計画・設計・設計監理などを通して、樹木の保護・育成・管理や、落枝や倒木などによる人的・物損被害の抑制、後継樹の育成、樹木に関する知識の普及・指導などを行う専門家と説明しています。
名称は登録商標です
同センターによると、「樹木医」は同センターの登録商標であり、樹木医を名乗るためには、同センターが実施する研修を受講して資格審査に合格し、登録されることが必要です。同センターは、樹木医のなりすましへの注意も呼びかけています。
樹木医への相談を検討する場面
庭木の手入れの多くは、造園業者への依頼で対応できます。樹木医への相談を検討するのは、木の状態そのものに不安があり、残すかどうか、どのような処置が必要かの判断が必要な場合です。
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記念樹や古木など、残したい理由がある木
家族の記念樹や、長い年月を経た木など、伐採せずに残したい木の状態が気になる場合は、樹木医に診断を依頼する方法があります。残せるかどうか、残すために何が必要かの判断を受けることができます。
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原因が分からないまま、木が弱り続けている
水やりや肥料を見直しても回復しない、毎年少しずつ枯れ枝が増えるなど、原因が分からないまま木が弱っている場合は、専門家の診断が手がかりになります。
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幹の空洞や、根元のキノコなど、内部の傷みが疑われる
幹の大きな割れや空洞、根元のキノコ、樹皮のはがれなどは、幹や根の内部の傷みの手がかりになることがあります。倒れる危険があるかどうかの判断が必要な場合に、診断を検討します。
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大きな木が建物や道路に近い
大きな木が建物や道路、隣家に近く、倒れたり枝が落ちたりした場合の影響が大きい場合は、木の状態を確認したうえで、残すか伐採するかを判断する必要があります。
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周囲の工事で、根が影響を受けた
近くで工事を行い、根が切られたり、地面が覆われたりした木は、数年後に衰えが現れることがあります。工事の前後で木の状態を確認したい場合にも、相談を検討します。
枯れているかどうかの確認方法は庭木が枯れたかどうかの見分け方、症状から原因の目安をつける方法は庭木の害虫と病気、根が構造物に影響している場合は庭木の根が塀・舗装・排水に影響しているときで解説しています。
相談の窓口
日本樹木医会の樹木診断・治療受付窓口
一般社団法人日本樹木医会は、樹木診断・治療の受付窓口を設けており、同会のサイトのフォームから申し込むことができます。申し込みの際は、依頼者の名前、地域(都道府県)、電話番号、メールアドレス、樹種名、植栽場所、依頼の理由などを記入します。同会は、樹木診断・治療は原則として有料と案内しています。
日本樹木医会の都道府県支部
日本樹木医会は、都道府県ごとの支部の情報を同会のサイトに掲載しています。地域の支部を通じて相談できる場合があります。
造園業者
造園業者の中には、樹木医の資格をもつ担当者がいる業者もあります。業者に相談する場合は、樹木医が診断を行うかどうかを確認します。
お住まいの自治体
保存樹木などの指定を受けている木や、地域の象徴となっている木の場合は、自治体の緑化や公園の担当窓口に、相談の方法を確認します。
地域によっては、木の伐採や庭の改修に許可が必要な場合があります。水戸市の風致地区の例は水戸で庭木の伐採・庭の改修を行う前にで解説しています。
依頼の前に準備すること
診断を依頼する前に、次の情報を整理しておくと、相談が円滑になります。現地での診断の前でも、木の状態を伝えやすくなります。
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樹種の名前。分からない場合は、葉・幹・木全体の写真を準備します。
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木のおおよその高さと幹の太さ、植えてからの年数(分かる範囲で)。
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いつ頃から、どのような変化が起きているか。葉の色、枯れ枝の増え方、幹や根元の変化など。
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最近の手入れの記録。剪定の時期と内容、肥料や薬剤の使用、水やりの状況。
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周囲の環境の変化。近くでの工事、地面の舗装、日当たりの変化など。
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相談の目的。木を残したいのか、倒れる危険があるかを知りたいのか、伐採の判断材料がほしいのか。
写真は、木全体、幹の根元、気になる部分の近接を、同じ日に撮影しておくと、変化の比較にも使えます。
記録の残し方は認識の相違に備える記録の残し方、写真と動画で庭の状態を伝える方法は現地調査の前に写真と動画で庭の状態を伝える方法で解説しています。
樹木医と造園業者の役割の違い
樹木医は、木の状態の診断と、処置の方針の判断を担います
樹木医への相談は、木がどのような状態にあり、何が原因で、どのような処置が必要かを判断してもらうことが中心になります。
造園業者は、剪定・伐採・植栽などの作業を担います
診断の結果をもとに、剪定や伐採、土壌の改良などの作業を行うのは、造園業者であることが多くあります。樹木医の資格をもつ造園業者であれば、診断から作業までを一貫して依頼できることもあります。
毎年の手入れは、造園業者に依頼することが一般的です
木に問題がない場合の毎年の剪定や消毒などの手入れは、造園業者に依頼することが一般的です。樹木医への相談は、木の状態に不安がある場合や、残すかどうかの判断が必要な場合に検討します。
松の松くい虫被害が疑われる場合の相談先は庭の松の手入れ、伐採の費用と業者の選び方は庭木の伐採費用相場と業者の選び方で解説しています。
よくある質問
Q. 個人の庭木でも、樹木医に相談できますか。
A. 日本樹木医会は、樹木医を、天然記念物のような巨樹・名木から街路樹や庭木などの身近な樹木まで、傷んだり病気になった樹木の診断と樹勢回復に携わる専門家と説明しています。同会の樹木診断・治療受付窓口のフォームから申し込むことができます。対応の可否は、相談の内容と地域によって異なるため、申し込みの際に確認してください。
Q. 樹木医への相談に費用はかかりますか。
A. 日本樹木医会は、樹木診断・治療は原則として有料と案内しています。費用は、診断の内容や木の大きさ、地域などによって異なると考えられるため、依頼の前に確認してください。
Q. 樹木医に相談すれば、木は必ず回復しますか。
A. 回復するかどうかは、木の状態と原因によります。診断の結果、残すことが難しいと判断される場合もあります。その場合でも、倒れる危険の程度や、伐採の時期の判断材料を得られることがあります。
Q. 造園業者と樹木医は、どちらに先に相談すればよいですか。
A. 毎年の剪定や、木に問題がない場合の手入れは、造園業者に相談することが一般的です。原因が分からないまま木が弱っている場合や、残したい木の状態に不安がある場合は、樹木医への相談を検討します。樹木医の資格をもつ担当者がいる造園業者に相談する方法もあります。
Q. 樹木医かどうかを確認する方法はありますか。
A. 「樹木医」は一般財団法人日本緑化センターの登録商標であり、同センターの資格審査に合格して登録されることが必要です。同センターは、樹木医のなりすましへの注意を呼びかけています。相談の際に資格の有無を確認したい場合は、登録証の提示を依頼するなどの方法があります。
本ページで参照した資料
本文の制度・団体に関する記述は、以下の公式ページの記載にもとづいています(2026年10月17日確認)。最新の内容は、各機関のページにてご確認ください。
一般財団法人日本緑化センター
「樹木医制度」一般財団法人日本緑化センター
「樹木医・樹木医補」一般社団法人日本樹木医会
「日本樹木医会(トップページ)」一般社団法人日本樹木医会
「樹木診断・治療受付窓口」一般社団法人日本樹木医会
「都道府県別支部紹介」
関連ページ
木の状態に問題がない場合の毎年の手入れは、造園業者への依頼が一般的です。作業の内容を伝えて、業者に相談することをおすすめします。
掲載サービスを比較する本ページにはPR(広告)を含む場合があります。掲載情報は2026年10月17日時点のものです。